2025年11月06日 10:00
国内電動キックボードシェア市場、2025年に前年比150%成長の見通し
モビリティ業界調査会社の最新レポートによると、国内の電動キックボードシェアリング市場は2025年に前年比150%の成長が見込まれている。主要都市部での利用エリア拡大と、改正道路交通法の施行による利用者の安全意識向上が成長を後押ししている。
大手シェアリング事業者3社の合計利用回数は、2024年の年間約800万回から2025年には約2,000万回に達する見込み。特に東京、大阪、名古屋の3大都市圏での利用が全体の70%を占め、通勤・通学時の「ラストワンマイル」移動手段としての定着が進んでいる。
業界関係者は「駅からオフィスまでの短距離移動や、観光地での周遊など、用途の多様化が進んでいる」と分析。また、カーボンニュートラル実現に向けた企業の取り組みとして、社員の通勤手段として電動キックボードを推奨する動きも広がっている。
一方で、駐輪場不足や歩道上の放置問題など、インフラ整備の課題も指摘されており、自治体と事業者の連携強化が求められている。今後は専用ポートの設置拡大や、AIを活用した需要予測システムの導入により、さらなる利便性向上が期待されている。